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2024.08.02
採用動画

【24年最新】人材獲得競争激化|若者に選ばれる採用動画の最新トレンドを紹介!

目次

1.人材獲得競争が激化している背景

 1-1. 2024年の日本総人口から見る労働人口の減少

2024年の日本総人口は、少子高齢化の進行により減少傾向が続いています。この影響で、特に生産年齢人口(15歳から64歳の人口)が減少し、労働市場における人材不足が深刻化しています。少子化に伴い、新卒採用における競争が激化しており、企業は限られた若年層の労働力を確保するために積極的な採用活動を展開しています。

 

 1-2. 今後も続く「若年層の減少と働き手の高齢化」

今後も若年層の減少と高齢化が進むと予測されており、労働力の不足が一層深刻化する見込みです。特に、働き盛り世代の減少は、経済全体における生産性や成長力に影響を及ぼす可能性があります。これにより、企業は高齢者や外国人労働者の活用を模索し、働き方改革を進めるなど、労働力の多様化を図る必要があります。

 

 1-3. 人工知能などの技術進化による人材需要の変化

人工知能(AI)や自動化技術の進化に伴い、企業の人材需要は大きく変化しています。特に、データサイエンティストやエンジニアなど、高度な技術スキルを持つ専門職の需要が急増しています。一方で、単純労働やルーティン業務に従事する労働者の需要は減少傾向にあります。このような技術革新により、企業は高度なスキルを持つ人材を確保するための競争が激化しており、人材の育成や再教育が重要な課題となっています。

 

 1-4. 求職者の価値観の変化による多様な働き方へのニーズの高まり

特に若年層において、仕事に対する価値観が多様化しています。従来の終身雇用や年功序列といった働き方にとらわれず、ワークライフバランスや自己実現、社会的意義を重視する求職者が増えています。また、リモートワークやフレックスタイムなどの柔軟な働き方へのニーズも高まっています。企業はこれらの多様なニーズに応えるため、柔軟な働き方を提供し、魅力的な職場環境を整える必要があります。

 

2.「採用動画」に関する実態調査

企業と動画クリエイターのマッチングプラットフォーム

Lumii Video Hub(ルミービデオハブ)」を運営する株式会社Lumiiは、採用動画を視聴したことのある2024年大学卒業見込みの就職活動経験者317名を対象に、採用動画に関する実態調査を実施しました。(URL:https://lumii.co.jp/

その中で興味深い結果が出ておりますので、当記事でもその一部を紹介させて頂きます。

調査結果の全容が知りたい方は、下記リンクより詳細をご覧ください。

採用動画の視聴によって6割以上が志望度上昇。24卒の就活経験者に「採用動画に関する実態調査」を実施。

 

 2-1. 採用動画の視聴によって、6割以上が志望度上昇

「採用動画視聴後の志望度の変化について教えてください。」と質問したところ、「上がった」が58.4%、「変わらなかった」が32.2%、「大きく上がった」が8.2%という回答となりました。

6割以上の就職活動経験者の志望度が上昇していることから、採用動画は企業の採用活動に貢献する可能性があると考えられます。

 

 2-2. 採用動画は「あった方がいい」と回答する就職活動経験者は8割を超える

「Q8.採用動画はあった方がいいと思いますか?」(n=317)と質問したところ、「思う」が48.6%、「とても思う」が40.4%という回答となりました。

8割以上の就職活動経験者が「採用動画はあった方がいい」と考えていることから、多くの就活生が採用動画を求めていると考えられます。

 

 2-3. 視聴したいと思う採用動画コンテンツは「〇〇〇」

「視聴したいと思う採用動画コンテンツは何ですか?」と質問したところ、

・「社員の1日の流れ」が59%

・「事業説明」が48.3%

・「社員インタビュー」が40.4%

という回答となりました。

 

 

3.採用動画で他社と差をつける制作時のポイント

若い世代に響き、ライバル企業と差をつける採用動画を制作するためには、以下のポイントに注力することが重要です。

 3-1. ユニークなクリエイティブ表現

若い世代は、クリエイティブでユニークなコンテンツに引き寄せられます。視覚的にインパクトのある映像や、斬新な編集技術を駆使して、他社とは異なる独自のスタイルを持つ動画を制作することが重要です。アニメーション、タイムラプス、ドローン撮影など、視覚的に印象的な要素を取り入れることで、視聴者の注意を引きつけることができます。

 

 3-2. 共感を呼ぶストーリーテリング(物語形式)

人に何かを伝える手法の1つで、「物語=ストーリー」を使って伝える方法をストーリーテリングといいます。ストーリーテリングの要素を取り入れることで、求職者の共感を引き出すことができます。単に企業の情報を伝えるのではなく、実際のプロジェクトの成功事例や社員の経験談など、感情に訴えるストーリーを通じて企業の魅力を伝えます。これにより、求職者は企業のビジョンや価値観に共感しやすくなります。

 

 3-3. 社員の声とリアルな職場の紹介

採用動画には、実際に働いている社員の声を取り入れることが効果的です。社員が自分の言葉で企業の良さや働く環境について語ることで、リアルなイメージを伝えることができます。また、職場の風景や日常の様子を映し出すことで、求職者に企業文化や職場の雰囲気を感じてもらうことができます。

 

 3-4. 親しみやすいトーンとメッセージ

若い世代に向けたメッセージは、親しみやすく、カジュアルなトーンで伝えることが効果的です。過度にフォーマルな表現や業界用語は避け、視聴者に対してフレンドリーで誠実な姿勢を示すことで、企業への親近感を高めることができます。また、企業のミッションやビジョンを明確かつシンプルに伝えることで、視聴者にとっての共感ポイントを強調します。

 

 3-5. 企業の強みと価値の明確化

採用動画では、企業の強みや独自の価値を明確に伝えることが重要です。例えば、他社にはないユニークな福利厚生、キャリアパスの多様性、社会貢献活動への取り組みなど、企業が誇るべきポイントを強調します。これにより、求職者は企業の価値観や特徴を理解し、自分に合った職場かどうかを判断しやすくなります。

 

 3-6. 高品質な映像と音響

映像の質や音響も、採用動画の印象に大きく影響します。プロフェッショナルな映像と音声を使用することで、視聴者に対して信頼感を与えることができます。映像のクオリティが高いと、企業のプロフェッショナリズムや本気度を感じさせ、求職者の関心を引きつけやすくなります。

 

 3-7. モバイルフレンドリー

多くの求職者がスマートフォンを使用して情報を収集しているため、採用動画はモバイルフレンドリーであることが求められます。動画の再生時間は短く、インパクトのある内容にすることで、移動中や隙間時間にも視聴しやすくします。また、動画の読み込み速度やレスポンシブデザインにも注意を払い、快適な視聴体験を提供します。

 

 3-8. SNSやウェブサイトとの連携

採用動画はSNSや企業のウェブサイトでのシェアを促進することも重要です。SNSでのシェアやコメント機能を活用することで、求職者とのエンゲージメントを高め、企業の知名度を向上させることができます。また、動画を視聴した求職者がすぐにエントリーできるように、応募ページへのリンクを設けるなど、スムーズな導線を作ることも大切です。

 

 

4.ターゲットに合わせた企画,技法の一例

採用動画において、ターゲットに合わせた企画やクリエイティブ表現を選定することは非常に重要です。その理由は、「欲しい人材に見てもらい興味を引かせるため」「雇用後のミスマッチを防ぐため」です。

求職者が自分自身をその企業で働く姿を具体的にイメージしやすくなり、企業文化や価値観に共感した応募者を集めることができます。

具体的な例を以下に挙げます。

 4-1. クリエイティブ職(デザイナー、マーケターなど)

  • 🔳 内容の焦点 創造性とイノベーションを強調
  • 🔳 クリエイティブ表現 動画全体にビジュアルデザインやモーショングラフィックスを駆使し、色彩豊かでダイナミックな映像を作成。チームでのブレインストーミングやプロジェクトの企画段階から完成までの過程を紹介。これにより、クリエイティブな仕事の楽しさや挑戦を視覚的に伝える。
  • 🔳 ストーリーテリング有名なクライアントとのプロジェクト成功事例や、特定のデザインコンセプトがどのようにして生まれたかを語る。

 

 4-2. ITエンジニア・データサイエンティスト

  • 🔳 内容の焦点技術的な挑戦と最先端技術の使用
  • 🔳 クリエイティブ表現 企業が使用している最新のテクノロジー(AI、機械学習、ビッグデータ解析など)のデモンストレーションを含める。シンプルでクリーンなビジュアルスタイルを採用し、技術にフォーカスしたプロフェッショナルな雰囲気を演出。コーディングの様子や、開発者の思考過程を映像化。
  • 🔳 ストーリーテリング技術的な課題をどのように解決したか、チームでの協力体制、開発したプロダクトが社会に与える影響などを紹介。

 

 4-3. 営業職・ビジネスデベロップメント

  • 🔳 内容の焦点 コミュニケーションスキル、結果志向、キャリア成長
  • 🔳 クリエイティブ表現顧客との商談風景やプレゼンテーションの様子を映像で見せる。活気のある営業フロア、成功を祝う場面、インセンティブや報酬の説明などを含める。躍動感のある音楽やテンポの速い編集で、エネルギッシュな雰囲気を演出。
  • 🔳 ストーリーテリング営業職の成功体験談、キャリアアップの道筋、チームの一体感などを描き、入社後の成長や成功のイメージを視覚化する。

 

 4-4. 製造・生産職

  • 🔳 内容の焦点 製品品質へのこだわり、精密さ、チームワーク
  • 🔳 クリエイティブ表現 製品の製造プロセスや工場内の風景を高精細な映像で撮影。最新の機械設備や安全対策、品質管理のプロセスを紹介。静かで落ち着いた音楽とともに、丁寧で確実な仕事ぶりを強調。
  • 🔳 ストーリーテリング 社員インタビューを通じて、品質への誇りやチームとしての協力体制を紹介。また、製品が市場でどのように評価されているか、エンドユーザーの声を取り入れることで、仕事の意義を感じさせる。

 

 4-5. カスタマーサポート・サービス職

  • 🔳 内容の焦点 顧客対応能力、サービスマインド、問題解決能力
  • 🔳 クリエイティブ表現 顧客とのやり取りやサポートセンターの様子を映像で表現。親しみやすく信頼感のある映像表現で、温かみのある雰囲気を演出。実際のサポート事例や、顧客からの感謝の言葉を取り入れる。
  • 🔳 ストーリーテリング サポートチームの一日の流れ、顧客対応の成功事例、社員が感じるやりがいや喜びを紹介。特に、難しい問題を解決したときの達成感や感謝の声などを強調する。

 

 4-6. クリエイティブ系エージェンシー・スタートアップ

  • 🔳 内容の焦点 ダイナミックな企業文化、柔軟な働き方、革新性
  • 🔳 クリエイティブ表現 オープンスペースのオフィス、カジュアルな服装の社員、リラックスした雰囲気を映像で表現。カフェやコワーキングスペースでの仕事風景を撮影し、自由でクリエイティブな職場環境を強調。
  • 🔳 ストーリーテリングスタートアップならではのスピード感や、新しいアイデアが生まれる過程、若いチームメンバーの挑戦や成長ストーリーを描く。

 

これらの具体例を通じて、採用動画を制作する際に重要なのは、ターゲットとなる求職者が自身をその職場で働く姿を想像できるようなリアルなイメージを伝えることです。それぞれの職種やターゲット層に合わせたアプローチを取ることで、企業が求める人材を効果的に引き付けることができます。

 

 

5.採用動画のトレンドと事例を紹介

2024年現在、採用動画のトレンドは下記のようになっています。

それぞれの特徴を説明いたします。

 5-1. 社長・社員インタビュー

社長インタビューは会社のビジョンや方向性を伝える事で重要な役割を担っていますが、最近のトレンドレはそれだけでなく、社長の考え方や価値観、人柄を伝えるという事です。真面目なお固い内容で難しい言葉を使った昔ながらの社長インタビューではあまり興味を持たない就活生も少なくありません。より会社に親近感を持ってもらえるように、カジュアルなトーンで伝えることが効果的です。

社員インタビューにも、求職者は大変興味・関心をもっています。かしこまった内容、取り繕った内容ではなく、なるべくいつも通りの自然体で話すように意識しましょう。就活生に向けた動画であれば5年目くらいの若手社員へのインタビューが効果的です。自分より少し先輩の社員の様子を見ることで、就活生が近い未来の自分の姿をイメージしやすくなります。

転職者やキャリアアップを目指す方であれば、キャリアアップを果たしている先輩社員や産休育休を経て復帰し活躍している先輩社員のインタビューも大変関心を持たれています。

男女性別も偏りなくインタビューするようにしましょう。

 

株式会社オアシスライフスタイルグループ:社長インタビュー

 

テルウェル東日本株式会社:社員インタビュー(若手・中堅・管理職社員)

 

 5-2. スタッフの1日密着動画

「従業員1日密着動画」は、企業のリアルな職場環境や日常業務の様子を自然な形で視聴者に伝えることができるため、求職者にとって非常に人気があります。オフィスの雰囲気、同僚との関係、業務内容、仕事のペースなどを視覚的に確認でき、入社後のイメージを具体化することができます。

これにより、自分がその仕事に適しているかどうかを判断もしやすくなり、雇用後のミスマッチのリスクを減らすことにもつながります。

求める人材が就活生であれが若手社員の密着動画に、幹部候補であれば幹部クラス社員の密着動画にするなど作り分けも重要です。業務内容も営業や企画、労務などターゲットに合わせて制作する事でターゲット層に対して直接訴求する強力なツールとなります。

 

株式会社東宝ハウス練馬

 

 5-3. 面接では聞きづらいぶっちゃけ裏話

年収・ボーナス・残業・昇給・育休・社内の雰囲気など、面接時に直接聞きづらい部分をあえて見せていくのが有効な活用方法になります。

「残業は実際には月にどのくらいある?」

「サービス残業はある?」

「実際のところ有給は取れてる?」

「社内の雰囲気は?会社の飲み会は強制などある?」

「ボーナスは出る?」

「産休、育休は取れる?」

上記の様な内容は、求職者は事前に知りたいけどなかなか聞きづらい内容です。裏側や本音を見せるのは、リスクが高いように感じられるかもしれませんが、自ら開示するからこそ他社と差別化できます。

本音をさらけ出した動画には、企業の実態をあえて見せることで、求職者からの印象が良くなるメリットがあります。

 

エン・ジャパン株式会社:ぶっちゃけ回答編

 

 5-4. 縦型ショート動画

スマホでフルスクリーン再生可能な縦型動画は、InstagramのストーリーやYoutubeショート、TikTokで視聴されることが前提となります。

縦型動画のメリットとして、エンタメ色を強く出した個性的な動画を出せる点が挙げられます。そのため、採用色強めだけではなく、企業認知を広めることを目的として活用されているケースも良くあります。徹底して面白い動画を作成できれば、求職者の間で話題になって、結果的に興味を持った求職者が応募することに貢献する効果的な採用動画になるでしょう。

このタイプの動画は面白い内容にするために、出演者が体を張る必要があることも多く、チャレンジできる企業は多くありません。そのため、インパクトの強い縦型採用動画を作成できれば、他社と差別化できる強力な武器になることでしょう。

逆に言えば、徹底的にエンタメの方向性に振り切った内容でなければ、縦型動画を作るメリットは薄いといえます。インタビュー動画や社内風景の動画をSNSで流しても、暇つぶし感覚でスマホを見ている若者から関心を持たれることはないからです。

 

株式会社わかさ生活

 

 

6.まとめ

人材獲得競争が激化する現代において、採用動画は企業が求職者に選ばれるための重要なツールです。

特に若い人材を引きつけることは、超高齢化が進む日本社会において、ますます競争が激化していく事でしょう。しかし、若い世代は企業の未来を担う存在であり、彼らの確保は会社の存続と成長にとって不可欠です。最新のトレンドを取り入れた動画を通じて、企業の魅力や強みを効果的に伝えることで、若い世代との共感を生み出し、企業と理想的な人材との出会いを実現する事が出来ます。

これからの採用活動では、ターゲットに合わせた魅力的な動画制作が、企業の未来を切り拓く鍵となります。

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