ブログ

シェルパ幕末ツアーvol.3


こんにちは。京都オフィスのたまです。

少し間が開いてしまいましたが、今回は、定期的に行われている
シェルパ新選組同好会の活動報告をしたいと思います。 
前回ブログはこちら

 

さて、昨年7月〜9月まで、新選組結成160年を記念し、

普段は非公開の京都の文化財が期間限定で特別公開されていました。
同好会を発足した年に新選組も結成160周年とは、なにか縁を感じますね…!

今回は京都の壬生に位置する新徳寺と旧前川邸へ御用改め(訪問)をしたのですが、
その日は、祇園祭の後祭の真っ只中、夏の暑さが本格的になる頃でした。
今回はその”暑さ”と、私たちの”熱さ”も感じてもらえたらと思います。笑

 

1.新徳寺(しんとくじ) 

まず初めに、新選組が誕生するきっかけとなった新徳寺へ赴きました。
一般公開は初めてとのことだったので、本当に貴重な機会となりました。

 

1863年、庄内藩の志士 清河八郎という人物が、江戸から京都へ上洛する将軍の警護要員として、
身分を問わず志がある者を募り、全員で京都に向かいました。
その中にはのちに新選組を結成する近藤勇、土方歳三、芹沢鴨なども参加していました。

到着するや否や、リーダーの清河八郎は浪士200名以上をこの新徳寺に集め、演説し、真のねらいを話します。
実は清河氏のねらいは将軍警護ではなく、”尊王攘夷の先駆けとなる活動をする”ことだったのです。
※尊王攘夷とは、天皇を尊ぶ「尊王」と外国勢力を追い払う「攘夷」をかけ合わせた言葉 

異国に対して当時慎重に対応を取っていた幕府(=将軍)とは真逆の目的となり、
さらに、着いた途端そのまま江戸に帰るとも言います。
高く志を掲げた志士からしたら、将軍の警護をするつもりだったのに、青天の霹靂です。

ただ、先に名前を挙げた三名と他数十名は、
「俺たちの目的は将軍警護することにあり!」として、京都に残る決断をします。

これがのちに新選組となり、歴史に数々の名を残していきます。
思いもよらないきっかけですが、清河氏による将軍警護の募集(仮)が無ければ、新徳寺での演説が無ければ、
近藤さんたちも京都に残らず、新選組の誕生も無かったのかと思うと、
歴史って本当に面白いと思います。

 

実際に演説を聞いているように、ガイドさんの案内を聞きました。
広いとはいえ、その部屋に200名以上の血気盛んな志士たちでいっぱいだったと思うと、
その時の熱気は大変なものだと感じました。
京都の雅なお寺の住職さんの心中も穏やかでは無かったでしょう・・・

 

 

 

2.旧前川邸 東の蔵(きゅうまえかわてい ひがしのくら)

泣く子も黙る新選組の鬼副長 土方歳三が、捕らえた人物を拷問した場所だと伝えられているのが、
ここ、旧前川邸の東の蔵です。
新徳寺同様、旧前川邸の門付近までは以前何度か来たことがあったのですが、
この有名な東の蔵には初めて入ることができました。

 

どんなことが行われた場所かというと・・・
1864年6月5日、京都に火を放ち、混乱に乗じて帝(天皇)を連れ去ろうと画策していた長州藩のひとり、
古高俊太郎が新選組によって捕らえられます。
その取り調べが、まさにここで行われるのですが、その拷問の内容は過激すぎるのでここでは割愛します。
気になる方は調べてみてください・・・
さて、その拷問の末に古高氏は自白し、新選組はいち早く情報を手に入れ、計画を阻止しました。
これがすぐ後に起こる”池田屋事件”に繋がっていきます。

 

私たちが訪れたのが、事件が起こった当時と同じ7月だったので、
真っ暗な蔵の雰囲気と京都の湿気のジメジメとした陰湿な暑さも相まって、
そこに立っているだけで当時の壮絶な事件をよりリアルに感じることができ、肝を冷しました。

 

他にもこの旧前川邸には、新選組総長 山南敬助が切腹した部屋も現存しています。
そちらは未公開でしたが、旧前川邸は新選組屯所だった八木家のすぐ隣に位置するだけあって、
数々の壮絶な事件の舞台になったのだと改めて学ぶことができました。
内部は撮影禁止だったため、公式サイト 旧前川邸公式HPをご覧ください。

 

3.活動報告結び

いかがだったでしょうか?
実際の感想よりも、どんな場所だったかを知ってもらいたくて長々と書き連ねてしまいました。笑
私自身、近藤さんや土方さんと同じ江戸の多摩出身で、京都に憧れ、そのまま住み着いてしまったクチなので、
京都で一旗揚げて武士になった彼らと自分を(勝手に)重ね、想いを馳せてしまいます。

 

余談ですが、猛暑の中真剣に学び、くたくたになった私たちは、
そのあと後祭の山鉾を鑑賞したのち、梅園さんでかき氷を食べてしっかりと涼を取りました!
とっても美味しい&四角いみたらし団子が有名なので、おススメです。

 

 

ではまた次回もお楽しみに~~~~!

タグから関連記事を探す